【心霊】メリーさんの館|六甲山に現れる洋館で目撃される首なし霊の正体
六甲山の霧の夜に、洋館が現れる。羊の首のはく製が飾られていたことから「メリーさんの館」と呼ばれている。稲川淳二が語り、全国に広まった。場所は今も特定されていない。しかし館に入った10数名が、翌日全員39度の高熱を出した。

基本データ
- 種別:心霊スポット
- 所在地:兵庫県
- 危険度:3/5
- 信憑性:B
六甲山の霧の夜に、洋館が現れる。
羊の首のはく製が飾られていたことから「メリーさんの館」と呼ばれている。
稲川淳二が語り、全国に広まった。場所は今も特定されていない。
しかし館に入った10数名が、翌日全員39度の高熱を出した。
概要
メリーさんの館(めりーさんのやかた)は兵庫県神戸市の六甲山中にあるとされる廃墟洋館だ。正式名称はなく、館内に「羊の剥製(首)」が飾られていたとの噂から「メリーさんの館」と呼ばれるようになったとされる(Mary's Little Lamb──メリーさんの小羊から)。
稲川淳二の怪談として語られて全国的に知られるようになったが、具体的な場所は未特定のままだ。一説にはドイツ人俘虜収容所の跡地に建っているとも、摩耶山付近の廃ホテルと同一とも言われているが、いずれも確認されていない。「霧のかかった朝にのみ姿を現す」という伝承から、場所が特定できること自体に意味を持たせた怪談構造をしている。
「訪れた者が翌日全員高熱を出した」という体験談・稲川淳二による全国的な知名度・複数の独立した怪異証言からB評価の信憑性に値する。

基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | メリーさんの館(めりーさんのやかた) |
| 所在地 | 兵庫県神戸市・六甲山中(詳細場所未特定) |
| ジャンル | 廃墟洋館・都市伝説的心霊スポット |
| 危険度 | 3 |
| 信憑性 | B |
| タグ | #兵庫 #廃屋 #山 |
場所・アクセス
六甲山中のどこかに存在するとされるが、具体的な場所は現在も特定されていない。一般的に語られる特徴として「山道が閉鎖されており車では近づけない」「雑草が生い茂り道が分からなくなる」「マムシやスズメバチが生息しており探索自体が非常に危険」「霧の朝にのみ現れる」という伝承がある。
摩耶山付近の廃ホテル(摩耶観光ホテル)が実際の舞台の候補として挙げられることがあるが、確認はされていない。六甲山中には多くの別荘跡・廃墟が点在しており、そのどれかをメリーさんの館と呼ぶ人がいる可能性もある。
なぜ心霊スポットになったのか
メリーさんの館が関西を代表する心霊スポット伝説として語られる理由の軸は「稲川淳二による怪談の全国的な普及」と「場所が特定できないという謎」だ。
稲川淳二怪談による全国普及
稲川淳二が六甲山のメリーさんの館を怪談として語ったことで、関西ローカルの噂が全国に広まった。「霧の深い夜に六甲山を走行中に道に迷い、灯りのついた洋館を見つけた男性が助けを求めて入った──」というのが原型とされる怪談だ。
「羊の剥製」という強烈なイメージ
館内に羊の首のはく製が飾られていたという設定が「メリーさんの小羊(Mary's Little Lamb)」というイメージと結びつき、名前として定着した。このネーミングセンスが怪談として記憶に残りやすい構造を作った。
ドイツ人俘虜収容所の跡地という背景
一部の伝承では、館はかつてドイツ人俘虜収容所の跡地に建っているとされる。神戸は歴史的に外国人との関わりが深く、六甲山中に収容施設があったという歴史的事実も存在するため、この背景が怪談にリアリティを与えている。
「場所が分からない」という構造
メリーさんの館の怪談で特徴的なのは「そこへ行く方法が分からない」「霧の夜にのみ現れる」という構造だ。場所が特定できないことが怪談の謎を深め、「もしかしたら本当にあるのかもしれない」という想像力を刺激し続けている。
心霊現象の噂
館に入った者は三日三晩、高熱にうなされる
最も有名な怪異がこれだ。館に到達した訪問者が翌日から三日三晩39度前後の高熱に苦しむという。10数名で訪れたグループ全員が翌日高熱を出したという体験談が残っており、「一人ならともかく全員同時に発熱するのは偶然とは思えない」と語られている。
赤い三輪車に乗った男の子の霊が現れる
館の周辺で、赤い三輪車に乗った男の子の霊が一心不乱に三輪車を漕いでいるという目撃談が残っている。こちらを振り返ることはないが、その背中には哀しげな雰囲気があるという。また館内には三輪車の部品が大量に散らばっているという証言も残っている。
電気がついていないのに室内が異様に明るい
廃墟であるにもかかわらず、内部に入ると電気がないのに室内が異様に明るいという体験談が語られている。
部屋の扉が独りでに閉まり閉じ込められる
2階の部屋に入ると扉が独りでに閉まり出られなくなるという怪異が語られている。
いつの間にか白人の子供たちに取り囲まれる
閉じ込められた者が気づくと白人の子供たちに取り囲まれているという体験談がある。その後気を失い、気がついたら病院だったというパターンで語られる。
人の顔に見える樹木
館の周辺に、完全に人の顔に見える樹木があるという。
霧が晴れると館も消える
霧が晴れる前に館を諦めると帰れなくなるとも伝えられており、霧とともに館が消えてしまい二度と場所が分からなくなるという体験談がある。

体験談
体験談①「10数名で深夜に訪れ、現地では何も起きなかった。しかし翌日全員が39度の高熱を出した」
知人から聞いた体験談として語られた証言。数十名のグループで深夜にメリーさんの館とされる廃墟を訪れ、肝試しを楽しんでいたが、その場では特に何も起きなかった。全員平然と帰宅した。
翌日、グループのひとりが39度の高熱を出した。体調不良を不思議に思い他のメンバーに連絡すると、なんと全員が同じく高熱を出していたことが判明した。
「一人が体調不良なら偶然だが、十数名全員というのは偶然ではありえない」と語っており、「現地で何もなかったからこそ、翌日の展開が余計に怖かった」という。(日本の心霊スポット大全集より)

体験談②「霧の夜に道に迷い、灯りのついた洋館を見つけた。突き当たりの部屋から気配がした」
稲川淳二の怪談として広まった原型の体験記録。六甲山を走行中に霧で道に迷った男性が、灯りのついた洋館を見つけて助けを求めて立ち寄った。
ノックしても返事がないためドアノブを回すと鍵が開いており、中へ入った。電気がついていないのに室内は明るかった。
1階を見て回り、突き当たりの部屋に近づくと気配がした。ドアに耳を当てると中から音がする──というところで体験談は終わっている。その後男性がどうなったかは語られておらず、それ自体が怪談の余韻となっている。(稲川淳二怪談・各種記録より)
体験談③「入ると2階の部屋に閉じ込められ、気がついたら白人の子供たちに取り囲まれ、意識を失った」
六甲山をドライブ中に古びた洋館を見つけた若者2人組の体験談。1人が入口で見張りに立ち、もう1人が中に入った。電気がないのに室内は異様に明るかった。
1階を見て回り、2階に上がると部屋の扉が独りでに閉まって閉じ込められた。
怯えていると、いつの間にか白人の子供たちに取り囲まれていた。そこで意識を失い、気がついたときは病院のベッドの上だった。外で見張りをしていた若者が気絶した友人を発見して病院に運んでいた。(全国心霊スポット100選・考察記事より)
※ 体験談は個人の証言であり、事実を保証するものではありません。
危険性と注意点
メリーさんの館の探索には、心霊的・物理的両面の危険が伴う。
場所が特定されていない
現在も具体的な場所が確認されていないため、「メリーさんの館」として紹介された場所が実際には別の物件・他人の私有地である可能性がある。無断立ち入りは不法侵入にあたる。
六甲山中の自然の危険
マムシ・スズメバチが生息するとされる山道での探索は、霊的危険以前に物理的に危険だ。六甲山にはイノシシも生息している。
霧の夜の登山
霧の深い夜に六甲山を歩くことは転落・迷子のリスクが高い。単独・深夜での山中歩行は厳に慎むべきだ。
都市伝説としての性質への理解
メリーさんの館は場所が特定されていない都市伝説的な心霊スポットだ。「実在しない」と断言する地元民の声もある。探索目的での訪問自体が無意味になる可能性がある。

まとめ
メリーさんの館は、ある意味で完璧な怪談だ。
場所が分からない。霧の夜にだけ現れる。到達できた者はほとんどいない。だから「本当に存在するかもしれない」という可能性が永遠に消えない。
稲川淳二が語ったことで全国に広まった。六甲山は霧が深く、別荘や廃墟が点在し、かつてドイツ人俘虜収容所があった歴史もある。怪談が育つには十分な土壌だ。
しかし「10数名が翌日全員39度の高熱を出した」という体験談は、場所が特定されていようとなかろうと、誰かに実際に起きた出来事として語り継がれている。
霧の夜に六甲山を走るとき、灯りのついた洋館を見かけたとしても──立ち寄らない方がいいかもしれない。
動画
FAQ
Q. メリーさんの館はどこにありますか?
兵庫県神戸市の六甲山中にあるとされていますが、具体的な場所は現在も特定されていません。「霧の夜にのみ現れる」という伝承もあり、場所が分からないこと自体が怪談の一部となっています。
Q. なぜ「メリーさん」という名前なのですか?
館内に羊の首のはく製が飾られていたとされることから、童謡「メリーさんの小羊(Mary's Little Lamb)」を連想して「メリーさんの館」と呼ばれるようになったとされています。
Q. ドイツ人俘虜収容所の跡地というのは本当ですか?
六甲山周辺にかつて外国人収容施設が存在したという歴史的事実はあります。ただし「メリーさんの館」がその跡地に建っているという具体的な証拠は確認されていません。
Q. 稲川淳二が実際にこの話を語ったのですか?
はい。稲川淳二が六甲山のメリーさんの館を怪談として語ったことで全国的に知られるようになりました。稲川氏の怪談が心霊スポットとして定着させた大きな要因のひとつです。
Q. 摩耶観光ホテルとの関係は?
摩耶山付近の廃ホテル(摩耶観光ホテル)がメリーさんの館の実際の場所の候補として挙げられることがありますが、確認はされていません。
安全メモ
- 私有地への侵入はNG
- 危険行為(廃墟侵入・無理な探索)はNG
- 近隣住民への迷惑行為はNG
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