UMA公開日: 2026-05-08更新日: 2026-05-08

フラッドウッズ・モンスター

1952年9月12日、アメリカ・ウェストバージニア州で7名が目撃した宇宙服型UMA。成人を含む複数の証言者が「スペード形の頭・緑色の目・金属状の胴体」を一致して証言し、翌日にはCBSテレビに出演。空軍のプロジェクト・ブルーブックにも記録された近代UFO文化を象徴する事件。

宇宙人型UMAアメリカ(ウェストバージニア州)実在度 C証拠強度 D危険度 2
宇宙人型複数証言UFO関連身体症状観光地化歴史的目撃
フラッドウッズ・モンスター——1952年ウェストバージニア州で目撃された宇宙服型UMA

「スペードの形をした頭。緑色に光る目。暗い金属のドレス。そして霧の中から、こちらに滑ってきた。」

1952年9月12日午後7時15分。ウェストバージニア州フラッドウッズ。

少年たちが空に光が走るのを見た。光は近くの丘に落ちたように見えた。

好奇心が、7人を丘の上に向かわせた。

ナショナルガードの17歳の少年がライトを向けた瞬間、全員が凍りついた。身長3メートル超の何かが、そこに立っていた。

7人全員が逃げ帰った。警察は「何もなかった」と言った。空軍は「流星とフクロウだ」と結論した。

しかしその翌日、カスリーン・メイとユージン・レモンはニューヨークに飛び、CBSのテレビに出演した。


概要

フラッドウッズ・モンスター(Flatwoods Monster)は、1952年9月12日午後7時15分、アメリカ・ウェストバージニア州ブラクストン郡フラッドウッズで目撃が報告された宇宙服型UMAだ。「ブラクストン郡のモンスター」「ブラクシー(Braxie)」とも呼ばれる。

目撃者は合計7名。10〜27歳の少年6名と、2人の兄弟の母親カスリーン・メイ(27歳)、そして17歳のウェストバージニア州軍兵士ユージン・レモン。さらに連れていた犬も含まれる。

この事件が他と異なるのは、「複数の大人を含む7名の証言者がいる」「目撃直後に全国放送のCBSテレビに出演した」「現場に物理的な痕跡が残された」という3点だ。

空軍のプロジェクト・ブルーブック(UFO調査機関)も記録に残したこの事件は、アメリカの近代UFO文化の黎明期を象徴する出来事として、今も語り継がれている。

「ライトで照らした瞬間、それは私に向かって滑ってきた。スペードの形をした頭、緑色に光る目、金属のような暗い胴体。私は悲鳴を上げて逃げた。」——ユージン・レモン(当時17歳・ウェストバージニア州軍兵士)

フラッドウッズ・モンスターのイメージ

基本情報

項目内容
名称フラッドウッズ・モンスター(Flatwoods Monster)
別名ブラクストン郡のモンスター、ブラクシー(Braxie)、グリーンモンスター
目撃日時1952年9月12日 午後7時15分頃
目撃地アメリカ・ウェストバージニア州ブラクストン郡フラッドウッズ
地域海外(アメリカ)
分類宇宙人型UMA(人型・機械型の要素を持つ)
体長・特徴身長約3〜3.7m、スペード形の頭部フード、緑色またはオレンジ色に光る目、暗い金属状の胴体、爪のような手、悪臭を伴う霧
危険度2
実在度C
証拠強度D
タグ#宇宙人型 #複数証言 #UFO関連 #身体症状 #観光地化 #歴史的目撃

目撃地・現場について

フラッドウッズはウェストバージニア州中央部・ブラクストン郡に位置する人口300人程度の小さな農村だ。1952年当時もアパラチア山地の農牧地帯の中に埋もれた、全米のほとんどの人が名前すら知らない土地だった。

  • G・ベイリー・フィッシャー農場(丘の上):目撃の現場。少年たちが空の光を追って辿り着いた丘の頂上。翌日、ここに地面の痕跡と油状物質が発見された
  • フラッドウッズ小学校の校庭:最初に光が目撃された場所。少年たちが遊んでいた場所
  • ストレンジ・クリーク(フラッドウッズの南約32km):翌9月13日、別の夫婦が車のエンジンが停止した状態で同様の生物を目撃した地点

目撃地点はすべてブラクストン郡内に集中しており、いずれも1952年9月12〜13日という24時間以内に発生している。


なぜ語り継がれるのか

フラッドウッズ・モンスターが70年以上語り継がれるのは、この事件が持つ「歴史的な文脈」と「証言の密度」によるものだ。

7名の目撃者が成人を含む独立した証言を残している 単独の少年証言ではなく、27歳の母親カスリーン・メイと17歳の州軍兵士ユージン・レモンという成人を含む7名が、ほぼ一致する描写を証言した。地元紙が翌日に「セントルイス・ポスト-ディスパッチ」などに配信し全国的なニュースになった。「これまで見た中で最も恐怖に怯えた人々だった」と当時の地元新聞編集者が語っている。

1952年という時代——UFOブームと朝鮮戦争の交差点 1952年4月、LIFE誌は「空軍が未確認飛行物体の多くをまだ説明できないと認めた」という大見出しで宇宙人の可能性を示唆する特集を掲載した。この記事は全米に衝撃を与えた。その5か月後にフラッドウッズ事件は起きた。また1952年は朝鮮戦争のさなかで、ブラクストン郡から4名の若者が戦死した直後という社会的背景もあった。「空から何かが来る」という恐怖が地域に漂っていた。

空軍プロジェクト・ブルーブックへの記録 この事件はアメリカ空軍の公式UFO調査プロジェクト「プロジェクト・ブルーブック」に記録された。当時の空軍が「説明不要」として片付けなかった証拠でもある。

翌日CBSテレビへの出演 カスリーン・メイとユージン・レモンは事件翌日にニューヨークに飛び、全国放送のCBSテレビに出演した。プエルトリコの離島でもアパラチアの山奥でもない、全米最大のメディアが取り上げた事件として一気に知名度を確立した。


目撃証言の詳細

事件の経緯(1952年9月12日・午後7時15分〜)

午後7時15分、フラッドウッズ小学校の校庭で遊んでいたエドワード・メイ(13歳)、フレディ・メイ(12歳)、トミー・ハイアー(10歳)の3人が、空を横切り近くの丘に落下するように見えた明るい光を目撃した。

興奮した少年たちはメイ兄弟の家に戻り母親カスリーン(27歳)に報告。一行はネイル・ナンリー、ロニー・シェイバー、州軍兵士ユージン・レモン(17歳)と犬のリッチーも加えた計7名で、フィッシャー農場の丘を登り始めた。

犬のリッチーは先行して走り出したが、数分後、しっぽを股の間に挟んで怯えながら駆け戻ってきた。

丘の頂上近くで、一行は約15メートル先に脈打つ赤い光の塊を発見した。周辺には目と鼻を刺激する霧のような悪臭が漂っていた。

レモンが懐中電灯を左側に向けた瞬間、全員が目にしたものは——

  • 身長約3〜3.7メートルの巨大な存在
  • スペード形(エースのスペード)のフード状の頭部
  • 内側から緑色またはオレンジ色に光る目(半ドル硬貨ほどの大きさ)
  • 暗い、金属のような胴体(黒または暗緑色)
  • 爪のような手
  • 歩くのではなく、「滑るように」こちらに向かって移動してきた

生物が高い音で「シュー」という音を立ててこちらに近づいてくると、レモンは悲鳴を上げてライトを落とし、一行は全員で丘を駆け降りた。

フラッドウッズ・モンスターの目撃証言

翌日の関連目撃

ストレンジ・クリーク(9月13日):フラッドウッズの南約32km。夫婦のジョージとエディス・スニトウスキーが乳幼児の息子と共に車で走行中、突然エンジンが停止。硫黄の臭いが充満し、明るい光が現れ、10フィートの怪物が車の前に現れた。生物が車に触れると、今度はエンジンが再始動したという。

証言が一致する点:

  • 身長が通常の人間を大幅に超える(3m前後)
  • スペード形または「頭巾」状の頭部フード
  • 目から光が放たれている
  • 悪臭を伴う霧または硫黄臭
  • 歩行ではなく「滑走」するような動き

証言が食い違う点・疑問点:

  • 腕の有無(腕がある / ない・見えなかったなど証言が割れる)
  • 胴体の色(黒 / 暗緑色)
  • 目の色(緑 / オレンジ / 緑オレンジ)
  • 目撃直後の体調(7名全員が気分不良・吐き気を訴えたが程度は様々)
フラッドウッズ・モンスターの証言詳細

体験談

体験談①「これまで見た中で最も恐怖に怯えた人々だった——地元紙編集者A・リー・スチュワート・Jr(1952年9月)」

ブラクストン・デモクラット紙の編集者A・リー・スチュワート・Jr.は、7名の証言者たちが帰宅した直後の様子を取材した。その印象を後にHistoryチャンネルのインタビューで振り返り「これまで見た中で最も恐怖に怯えた人々だった」と述べた。

スチュワートは翌朝、自ら散弾銃を持って丘を登り現場を調査した。地面に残された「スキッド跡」と「油状の物質」を発見し、それを地元紙に報告した。彼自身は生物を目撃しなかったが、「あの場所に何かがいたことは確かだ」と証言している。(HISTORY.com インタビュー記事より)

体験談②「スペードの形の頭、緑色に光る目——カスリーン・メイとユージン・レモン、CBSテレビで証言(1952年9月)」

目撃の翌日、カスリーン・メイ(27歳)とユージン・レモン(17歳)はニューヨークに招待されてCBSテレビの全国放送に出演した。メイは「小さな爪のような手、スペードのエースに似た頭」と描写した。レモンは「ライトで照らした瞬間に向かってきた。悲鳴を上げて逃げた」と述べた。

地元の小さな農村から全国テレビへという異例の展開が、この事件を一夜にして全米規模のニュースにした。二人の証言は後に複数の番組・ドキュメンタリーで繰り返し使用され、フラッドウッズ・モンスターはアメリカを代表するUMA事例として定着した。(History.com / CBSテレビ放送記録より)

体験談③「兄は一度も取材を受けなかった。しかし確かに見た——フレディ・メイ(2018年・ドキュメンタリーにて)」

2018年制作のドキュメンタリー「The Flatwoods Monster: A Legacy of Fear」に、当時12歳だったフレディ・メイとその兄エドワード・メイが出演した。生存する最後の目撃者とされた二人のうち、エドワードは「一度もメディアの取材を受けたことがなかった」という。フレディはカメラに向かって静かに語った。「自分としては、人が信じるかどうかはどうでもいい。私たちが見たものを見たのだから。」

このドキュメンタリーの監督セス・ブリードラブは、「この事件が実際の出来事からどのように現代の神話になっていったかを描きたかった」と述べており、証言の真実性と神話化の過程の両方を描く作品となった。(Small Town Monsters制作 "The Flatwoods Monster: A Legacy of Fear"より)

※ 体験談は個人の証言・記録であり、事実を保証するものではありません。


証拠と記録

空軍のプロジェクト・ブルーブックに記録が残り、地元紙編集者が翌日に痕跡を発見しているという点で、多くのUMAと異なる記録の厚さを持つ。しかし「生物」そのものの物的証拠は残っていない。

フラッドウッズ・モンスターの証拠と記録
証拠の種類内容信頼度
7名の統一した目撃証言成人2名を含む証言者が一致した描写を残した中(証言者の信頼性は高いが視認条件が劣悪だった)
地面のスキッド跡と油状物質(翌日・スチュワート発見)編集者が現場で発見。後の調査では確認困難低〜中(発見者の信頼性は高いが追跡調査が不十分)
目撃者の身体症状(吐き気・目の炎症)複数の目撃者が体調不良を訴えた低(恐怖による症状の可能性も高い)
空軍プロジェクト・ブルーブックの記録公式記録として存在。結論は「説明可能」中(記録は存在するが「生物実在」の証拠ではない)
当日の流星観測記録同日夜、メリーランド・ペンシルバニア・WVの3州で流星が観測高(流星の実在は確定)

正体の有力説

説① メンフクロウ+流星誤認説(最有力)

懐疑論者ジョー・ニッケル(懐疑的調査委員会)が2000年に提唱する最有力説。「光の玉」は当日複数の州で観測された流星。「脈打つ赤い光」は近くに複数設置されていた航空機警告灯。「モンスター」は木の上に止まったメンフクロウで、暗闇の中でライトが当たった際のシルエットが巨大な「スペード形の頭」に見えた。さらに目撃者たちの恐怖による知覚の歪みが、フクロウをより大きく異様に見せたとする。空軍の結論もこれを支持した。

説② 宇宙船搭乗員の一時着陸説

UFO研究者の間で語られる説。目撃当日、実際に流星が観測されているが、それに加えて別の「物体」も飛来し、フィッシャー農場の丘に一時的に着陸したとする。「モンスター」は宇宙船の乗員が着用した宇宙服(または宇宙船の一部)であり、着陸後まもなく離陸したため後の調査では痕跡が残らなかったとする。日本のUFO研究者の間でも特に支持されており、「宇宙服を着た宇宙人」としての解釈が定着している。

説③ 実験的航空機(未公開)誤認説

1952年は冷戦の高度緊張期であり、アメリカ軍が各種の実験的航空機を秘密裏に運用していた時代だ。フラッドウッズ付近に軍関連施設はないが、「政府が記録を持っているが公開していない」という伝承が地域に残っていることから、未公開の実験機とその乗員を目撃したとする説がある。証拠は皆無だが、地域の「隠蔽感」を維持している。

説④ 集団心理による誇張説

朝鮮戦争・核の恐怖・UFOブームが重なった1952年という特殊な時代状況の中で、流星の落下と木の上のフクロウを見た7名の恐怖心が相互に増幅し、「10フィートのモンスター」という共通の知覚像を作り出したとする説。個人の幻覚ではなく、集団の恐怖が証言の方向性を統一させたとする。ただしこの説は「7名全員が同じ幻覚を見た」というやや強引な説明を必要とする。


なぜ謎は解けないのか

この事件が70年以上語り継がれる理由は、「説明が存在する」にもかかわらず「完全には納得できない」という構造にある。

ジョー・ニッケルの「メンフクロウ説」はよくできた説明だ。流星の実在、航空警告灯の存在、フクロウのシルエット──これらはすべて事実として確認できる。しかし7名の証言者全員が「スペード形の頭」「緑色に光る目」「金属のような胴体」「滑走する動き」を一致して描写したことを、「フクロウが暗闇で怖かった」だけで説明するのは難しい。

翌朝に地面で発見されたスキッド跡と油状物質は、「フクロウが残したもの」とは説明できない。そして目撃後に複数の証言者が経験した身体症状(吐き気・目の炎症)も、純粋な恐怖の結果としての説明を要する。

「それが何だったのかは分からない。しかしあの夜、私たちが見たものを見た。それは確かだ。」——フレディ・メイ(2018年)


まとめ

1952年9月12日午後7時15分。ウェストバージニア州フラッドウッズ。

少年たちが丘に向かった。7名が同じものを見た。全員が逃げた。

翌日、カスリーン・メイとユージン・レモンはCBSのスタジオに立っていた。

空軍は「流星とフクロウだ」と言った。警察は「何もなかった」と言った。

「自分としては、人が信じるかどうかはどうでもいい。私たちが見たものを見たのだから。」——フレディ・メイ(2018年)

あの夜から70年以上が経った。フラッドウッズには今もモンスター博物館があり、5台の巨大な怪物型椅子が郡内に置かれ、毎年コンベンションが開かれる。日本のゲームにも何度も登場した。

アパラチアの丘の上で、7人が見たものの正体は、まだ誰も確定させていない。


FAQ

Q. フラッドウッズ・モンスターはいつ・どこで目撃されましたか?

1952年9月12日午後7時15分、アメリカ・ウェストバージニア州ブラクストン郡フラッドウッズにあるG・ベイリー・フィッシャー農場の丘で目撃されました。目撃は1回のみで、それ以降は報告されていません。

Q. 目撃者は何人ですか?

合計7名(10〜27歳の少年6名と、母親のカスリーン・メイ27歳)に加え、17歳の州軍兵士ユージン・レモンが同行していました。犬1匹も同行しており、犬は怯えて先に逃げ帰りました。

Q. 空軍の結論は何でしたか?

アメリカ空軍のプロジェクト・ブルーブックが記録を残し、懐疑論者ジョー・ニッケルが2000年に調査しています。両者の結論はほぼ一致しており「空の光は流星、赤い光は航空警告灯、怪物はメンフクロウ(シルエットの誤認)」としています。

Q. 現場に物的証拠はありましたか?

翌日、地元紙編集者A・リー・スチュワートが現場を調査し「スキッド跡」と「油状の物質」を発見したと報告しています。しかし後の調査では確認困難で、「生物の存在」を示す物的証拠としては認められていません。

Q. 日本でもよく知られているのはなぜですか?

フラッドウッズ・モンスターの独特なビジュアル(スペード形の頭・宇宙服型の胴体)が日本のポップカルチャーにおいて特に人気が高く、ゲームやアニメなど多数の作品に登場しています。「宇宙服を着た宇宙人」というビジュアルが日本のSF・UFO文化と相性が良かったとされています。


出典

安全メモ

  • 私有地への侵入はNG
  • 危険行為(廃墟侵入・無理な探索)はNG
  • 近隣住民への迷惑行為はNG

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